Macで動作するVocaloid、Vocaloid NEOに関する現時点でのまとめ #vocaloid

cubase

7月24日に行われたYAMAHAのボーカロイド新製品発表会で、ボーカロイドのMac対応が正式に発表された。これに関して、かなり強く関心を持っていたので、記事を書いた時点でわかっている情報をまとめて掲載してみた。尚、Windows版の仕様などに関しては、あんまり詳しく書いていないので、注意。


MacでVOCALOIDを使うのはCubase + ボカキューNEOが基本 – MacでCubaseを使っている人には嬉しく、別のDAWを使っている人にはちょっとツラい話。

neo-imageMac用のVocaloid Editorは、単体のアプリケーションでは販売されず、Mac版Cubase 7以上で動作するVOCALOID Editor for Cubase NEO(以下ボカキュー)でのみ利用可能になる。
ボカキューNEOの発売開始は2013年8月5日を予定。(同時にVY1V3もNEO対応予定 他のライブラリに関してはプレスリリースを参照)

尚、現Windows版ボカキューユーザーがMacでも使いたい場合には新規にボカキューNEOを購入する必要がある。また、Mac版のボカキューNEOではJob Pluginは非対応なので、いままでWindows版のEditorなどで多用していた人は注意が必要。

以上のことから、新規にMacでボカロNEOを使いたい場合、フルセットとしてはCubase 7とボカキューNEO、それに必要に応じてボーカロイドライブラリが必要になる。すべて新規購入する場合には80,000円くらいの予算が必要(まぁDTMを本格的にやるなら、いずれは必要になるのだけど)。なお、既にCubaseを使っている場合にはボカキューNEOのみになるので、それほど高いハードルでは無い。一番ツラいのは他DAWユーザーかも…移行作業も含めて厳しい話にはなる。

尚、これはあくまでMac対応第1弾だという話なので、将来的にはもっと手軽な仕組みが用意される可能性もあると思う。[参照:初音ミクがMac、英語、GarageBand対応――「肩の荷が下りました」とクリプトン伊藤社長]

剣持さんは、「Mac対応の第1弾として」を何度も強調した。これで終わるつもりはない、という意志の現れといっていいだろう。

上記記事によればVocaloid 3 Editorは、多機能になったためMacへの移植・動作検証がかなりヘビーになってしまい、Mac対応は新しく作られた(移植も想定して開発された)ボカキューNEOでのみ行うという判断になったらしい。

但し、初音ミクなどの後に紹介するクリプトン製品の場合には、多少話が異なる。

YAMAHA製のVocaloid歌声ライブラリのMac版対応

VY1が8月5日に発売開始、Mewが9月、ZORA Projectや蒼姫ラピス、VY2が10月に発売開始予定

既存の登録済みユーザーは無償でMac版をダウンロード可能。
但しWindows版を一旦ディアクティベートしてから、Mac版をアクティベートする仕様で、Win/Mac同時利用は不可(同時利用したい場合は2ライセンス必要になる)

クリプトンのMac版への本気 – Piapro Studioで様々なVSTi対応DAWで利用可、近い将来はAU対応でLogicやGarage Bandでもボカロが使えるようになる。

miku

2013年に登場する初音ミクV3初音ミク EnglishMEIKO V3からMacに最初から対応する(V2ミクユーザーには優待価格を用意予定)。KAITO V3はMEIKO V3リリース時くらいにアップデート版でMac版提供予定。各ライブラリの販売開始時期は初音ミク V3&Englishがもうすぐ近日予約受付開始、MEIKO V3が2013年下半期リリース予定。
尚、クリプトンは他のボーカロイドに関しても順次V3対応する予定とのこと。

クリプトン製Vocaloid歌声ライブラリは、同社の方針から「オールインワン」、パッケージを入手しただけで音楽制作が可能になることを目指していて、KAITO V3同様にDAWのStudio Oneと、Studio One上で動作可能なVSTi / AUのピアプロスタジオMac版がパッケージに含まれた形で提供される。なのでまったく新規もしくは他のDAWユーザーの場合には初音ミクなどを入手するのが圧倒的に手軽になると思われる。

さらにAU対応が完成しGarage BandやLogicでも利用可能になれば、「Macでボカロ」の場合にクリプトン製とそれ以外の差が、いままでの初音ミクの知名度以上に大幅に開く可能性が十分予想できる。

ちなみに、初音ミクV3 Englishに関してはネイティブなど海外の反応も気になるところ。YouTubeに集まったコメントをちょこっと翻訳した記事「初音ミクV3 ENGLISHに対する”海外の反応”」を別記事でポストしたので、そちらも参照。

ピアプロスタジオ – Piapro Studioについて

piapro

Mac版は当初VSTiのみ対応で初音ミクV3等にバンドルする形で提供される予定。Studio Oneの他、Cubaseなどでも利用可能に。

VST(Win, Mac)またはAU(Mac)プラグインとして、主要DAWアプリケーション(Steinberg Cubase, Cakewalk SONAR, Ableton Live, PreSonus Studio One, Image Line FL Studioなど)と連動!

Mac版はAU対応も予定されており、Logic等でも利用できるようになる。但し発売当初はVSTiオンリーで、アップデートにてAU版のピアプロスタジオが提供される予定。

AU(Mac)プラグインについては、アップデータでの対応を予定しています。AU(Mac)プラグインに対応することで、Apple LogicやApple Garage Band上でもお使いいただけるようになります。

現時点では、他社製ライブラリの読み込みは未対応。今後の予定についてはアナウンスされていない。もし他社製ライブラリが利用可能になれば、GUMIや結月ゆかり等をLogicで直接使えるようになるのだけど、その可能性がどのくらいかは不明。

ちなみに、Piapro Studioで入力すると、デフォルトの歌詞は「ららら」。Vocaloid Editorの「あああ」より扱いやすいかも。

YAMAHA・クリプトン以外のライブラリ対応について

Megpoidや、結月ゆかりなどのその他のボカロベンダーからもMac対応についてすでに発表があった。基本的にGumiを出しているインターネットや結月ゆかりのAHSは、Windows版登録ユーザーに無料でMac版へ移ることができるようにしてくれるとのことで、素直に嬉しい。但し、これらのライブラリをMacでネイティブに利用するためには、今のところCubaseとボカキューNEOが必須となる模様なので、Macで利用するための敷居は正直高い。(可能ならPiapro StudioのようにAUに将来的に対応したEditorを作り、Mac環境なら誰でも持っているGarageBandなどで使えるようにすると嬉しいのだけど)

インターネット製ライブラリ(GUMIなど)のMac対応版提供について

V3のMegpoidがくっぽいどLilyCULの登録済ユーザーは9月より順次無償ダウンロードによりMac版を提供の予定。提供は音声ライブラリのみ。アクティベート条件はYAMAHA同様。

AHS社製ライブラリのMac対応版提供について

yukari

V3 結月ゆかりを登録済ユーザーに対して無償ダウンロードにてMac版を提供の予定。時期などについては後で告知予定。提供は音声ライブラリのみ。アクティベート条件はYAMAHA同様になると思われる。

1st Place(IA)やEXIT TUNES(MAYU)のMac対応版提供について

現在、情報は公開されていない。


[あえてNEOを使わずにMacでボカロをするという選択肢]

MacでCrossOver Macなどを使い、Windows版Vocaloid Editorを使う

MacですでにVocaloidを使っている人だと既にVMwareやCrossOver Macなどの仮想環境を使ってVocaloid Editorを使っていたりするかもしれない。Macにボーカロイドが正式対応したのは極めてめでたいのだけど、場合によっては以下のような感じで今までの環境を引き続き使った方が良い場合も結構ありそう。
特に一度Win環境をディアクティベートしてMac版に移行すると、またWinに戻すというのが少なくても当初は難しい様子なので、ちょっと考えてみても良いかも。

  • クリプトン製以外のボカロをCubase以外のDAWで使っている場合
    正直言って、DAWの移行となるとコストも含めてかなり負担が大きく、それなら引き続きボカロは現状通り…というのもアリと思う。
  • Job Pluginがかなり必要な場合
    Vocaloid 3 Editorで用意されたJob PluginはMac版ボカキューNEOでもピアプロスタジオでも利用できない。これにかなり依存している場合には仮想Win環境の方が良いかも。
  • 新しい環境が信用出来ない場合
    完全に新しいモノに手を出すのは、ほぼ「人柱」覚悟が必要。初期トラブルなどで手こずりたくない場合には、落ち着くまでは今までの環境でという考え。

おまけ

v3miku

ちなみに、僕個人のMac版Vocaloid対応について。今まで主力DAWとしてApple Logic Proを使い続けてきたため今更Cubaseへの移行はかなりツラく、正直余程のことが無い限りCubase+ボカキューNEO導入は無いと思う。

ところで、初音ミクV3や初音ミクV3 Englishは発売当初から手に入れる予定。主力DAWはLogicのまま、これらにバンドルされるStudio One+Piapro Studioをある意味Macで動作するVocaloid 3 Editorのような感じで当初は使い、その後にPiapro StudioがAUに対応した段階でLogic内でミクを利用することになる。一方で今までウチの主力ボカロである結月ゆかりに関しては、上記にも掲載したようにCrossOver Macの仮想Windows環境でVocaloid 3 Editorと共に使っていく感じになるかなと考えている。

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One comment

  1. […] [2013年7月25日追記:「MACで動作するVOCALOID、VOCALOID NEOに関する現時点でのまとめ #VOCALOID」でヤマハなど各社から正式に発表されたMac対応について記載しています] […]

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