Rob Papen BLUEを試してみた – アナログ減算のほかPDやFMなど多彩な方式を組み合わせられるソフトシンセ

画面は比較的コンパクト。特徴となっている6オシレータと2フィルタがアクセスしやすい場所に。

画面は比較的コンパクト。特徴となっている6オシレータと2フィルタがアクセスしやすい場所に。

Rob Papen Blueというソフトシンセのデモ版を試してみることにした。実はTwitterにて「往年のCASIO製CZデジタルシンセに採用されていたPD方式のシンセはあまり見かけない」という内容の話しをしていたところ、Macで使えるPD方式採用の音源として教えてもらったモノの1つ。(もう1つはPlastiCZという別メーカーのソフトシンセ)
このRob Papen Blue自体は以前からある製品のようだけど、最近廉価なBlue Papen Blue LE版が日本オンリーで発売されたようで、それに関しDTMステーションさんに記事が掲載されている。また音楽方丈記さんにも3年以上前だけど詳しい解説記事が掲載されているので、ちゃんとした内容は両記事をどうぞ。また、代理店にもBLUE LE音作りに関しての詳しい解説ページが掲載されている。

6つのオシレータを組み合わせて、様々な方式で音を作る

6つあるオシレータはアナログ音源になるほか、PDやFMとしても利用可能。フィルターも2つ用意されていて、並列にも直列にも使える。

6つあるオシレータはアナログ音源になるほか、PDやFMとしても利用可能。フィルターも2つ用意されていて、並列にも直列にも使える。

画面が表示されて一番最初に目に付くのは、ずらっと横に6つ並んだオシレータ。3〜4コのオシレータがあるのは結構普通だけど、さすがに6つも用意されているのはあまり見かけないかも。BLUEはこの多くのオシレータを使って、通常のアナログ・シンセの減算方式に加えて、Yamaha DX7的なFM音源や、Casio CZ的なPD音源加算合成などを行う。またこれらをミックスすることも可能で、4つのオシレータでFMをやりつつ、残り2つオシレータはPDとして動作するといった使い方ができるのも面白い。

オシレータ波形には、アナログシンセのモノから、加算合成に便利な波形、スペクトラム波形などかなり多種類の波形がある。

オシレータ波形には、アナログシンセのモノから、加算合成に便利な波形、スペクトラム波形などかなり多種類の波形がある。

また、オシレータに多数の波形が用意されているのも特徴的で、アナログ・シンセの標準的な波形に加えて、いろいろな波形がある。加算合成をラクにするために人の声のような音、Spectralという倍音を含んだ波形の様々なバリエーションなど用意されていて、これらを利用してオシレータの音を作っていく。

これら6つのオシレータの出音の行き先は2つのフィルター(もしくはフィルターをバイパス)に設定でき、また2つのフィルターも並列・直列接続の両方可能。フィルターも6〜24dBのLP、BP、HP、ノッチフィルターに加えてコムフィルターやVOX、リングなどもあり、大抵のニーズには応えられるんじゃないかな(Omnisphereには48dBとかの強烈なモノなど、もっと他種類のモノがあるようだけど)

エンベロープやモジュレーション系などは液晶部分のモードを切り替えて操作する

エンベロープなどは液晶表示を模した部分でグラフィカルに操作

エンベロープなどは液晶表示を模した部分でグラフィカルに操作

PDモードではサイン波を歪ませて複雑な波形を作れる

PDモードではサイン波を歪ませて複雑な波形を作れる

アルゴリズム・モードでFMをするためのオシレータの組み合わせ方を選択…DX7を思い出す。

アルゴリズム・モードでFMをするためのオシレータの組み合わせ方を選択…DX7を思い出す。

フィルターやアンプのエンベロープやLFO、さらにはBLUE独自のPDやFM、ウェーブシェイプ機能、各種モジュレーションなどの設定は液晶部分のモードを切り替えて設定する。PD・ウェーブシェイプモードでは波形の歪ませ方をマウスで描いて、その結果波形がどう複雑に変化するかをプレビューできるのが楽しくていいね。またアルゴリズムモードではFM合成のための各種アルゴリズムを切り替えられる。このへんはDX7系をエミュレートするソフトっぽい感じ。

実は、冒頭に挙げたように僕はそもそもPD音源の手軽なソフトを探していたのがBob Papen BLUEデモ版を試す発端だった。こんな感じでPDが使えるなら悪くないんじゃないかな?と思ったのだけど、LE版は上記に挙げたPDやFMの編集操作はできないことが判明…orz。それらが使えるのは高価なフル版のみということで、ちょっとツラくなってしまった。(Blue LE製品ページのBLUE / BLUE LE製品比較を参照)

用意されている音は思ったより上品

Rob Papen BLUEは様々な音をシンセで作るのが好きという人にとって、結構楽しめるシンセだと思う。また製品ページのデモなどでは「シンセ」って感じの音が多くあり、エグい尖った音・個性的な音が多いのかなと思っていたのだけど、登録されているプリセット音は結構上品というか使いやすいというか、そういったモノが多かった。想像していたよりもオールマイティな感じなのかも。
もちろん出そうと思えばいくらでもエグい音は出せるので、積極的に音作りをする人ならいろいろと遊べるかもしれない。

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: