使用音源紹介: Waldorf Largo – いかにもなデジタル音を出したいときにはコレがステキ

シンセ好きならちょっとグっとくる感じのWaldorf Largoのメイン画面。複雑なサウンドを作るにはやはりソフトウエアの方が操作しやすいと思ったり。

シンセ好きならちょっとグっとくる感じのWaldorf Largoのメイン画面。複雑なサウンドを作るにはやはりソフトウエアの方が操作しやすいと思ったり。

少しずつ、現在僕が使用している音源や機器などを紹介しており、今回挙げるのはWaldorf Largoというソフトシンセ音源。実は音作りをする場合に、一番最初に立ち上げるのがArturia製のProphet Vという音源。アナログポリシンセの名器Prophet-5に加えて、デジタルシンセ黎明期の名器Prophet VSをエミュレートするもの。デジタルシンセな感じを出す場合には、大抵Prophet VのVSモードか(5とVSを組み合わせる)ハイブリッドモードを使うのだけど、さらにケレン味の強い「デジタルだよ」というシンセ音を出したい場合に利用するのが今回紹介するWaldorf Largo。

ウェーブテーブルを使った独創的なサウンドを持つPPG Wave 2.2 (Wikipedia英語より)

ウェーブテーブルを使った独創的なサウンドを持つPPG Wave 2.2 (Wikipedia英語より)

Waldorfの前身はPPGというハードウェアシンセメーカーで、代表的なモノはPPG 2.2や2.3(一番大きな違いはデジタル部が8bitか12bitか)というオシレータ部がデジタルでフィルター以降がアナログなシンセ。ウェーブテーブルに波形を多く並べベロシティやエンベロープ、LFOで波形を切り替える独自の方式を持ち、強烈な音色変化によるキャラの強い音を出した。その後にPPG自体は倒産したのだけど、資産を引き継いたWaldorfにより同様の仕組みによるMicroWaveを経て、ウェーブテーブルにバーチャルアナログを加えたQMicro Q…近年はBefoldといったハードウェアを出している。

一方で、Waldorfが出しているソフトウエア音源にはWaldorf Wave 3.Vと今回紹介するLargoの2種類がある。
簡単に言ってしまえば、前者はよりレトロなWave 2.2, 2.3の雰囲気を、そして後者のLargoはより新しい機種のような音を目指しているってことだろう。僕としてはビンテージものを揃えたいというより、攻撃的なデジタルシンセサウンドの方を重視してLargoの方を選ぶことにした。

  • PPG Wave 3.V → 昔のWave 2.3の音を再現
  • Largo → 新しめのWaldorf製デジタルシンセ Q, Micro Q, Befoldの音を出すソフト音源

個人的には、冒頭に述べたようなデジタルな感じのシンセという意味で、このLargoはかなり気に入っている。アクの強いシンセ音をスパイス的に曲に入れたいと思うときには一番最初に起動するソフト音源かもしれない。売りであるWavetable機能に加え、フィルターのコムフィルターモードが、また良い感じで普通のシンセ音源に無い効果も醸しだしてくれて、実は抽象的な音を作るのにはウェーブテーブルよりも気に入っているくらい。まぁ僕が長々と解説するよりMusic Tracksで氏家さんがデモしているLargoのビデオを紹介するので、これを見るとキャラがわかってもらえるんじゃないかと思う。

尚、Largoのプリセット音には「ならでは」なエグい音のサンプルが多く、内蔵のディレイを大胆に使っている印象。正直プリセットを選んでちょっと調整…というだけの使い方には向かず、自分の音楽で使うためには結構大幅にエディットすることが前提になるんじゃないかな。音も前述のようにかなり癖が強いけど、うまく自分のテイストにハマれば良い音源。誰にでも向くとは思えないけど、シンセが好き・音作りが好きな人はいじっていて楽しい音源なんじゃないだろうか。

(ちなみに元々のPPG創業者が開発したiPadアプリPPG WaveGeneratorでも同様なサンドを出すことができる。こちらも操作には一癖も二癖もあるのだけど)

[参照リンク]

[追記]

最近はWaldorfは財政的な意味で本当に大丈夫か?と言われていたりもする(汗) Largoは現在32bitでの利用になって動きが鈍いし、ほとんどアップデートも無い点が気がかりだったりする。

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3 comments

  1. […] いずれにしても、Waldorf Largoは愛用のソフト音源の1つなので、消滅されると痛い(現時点でも64bit対応していないし)。そんなコトで、Waldorfには是非ビジネスを頑張って継続して貰いたいのが正直なところ。 […]

  2. […] さて、このOdysseyサウンドをソフト音源で蘇らせてくれるGForce The Oddity…開発元からデモ版をDLでき、30時間利用可能(それ以降は次第にノイズが入ってくる仕様)。これを試用してみた。結論から言うと、結構カッコ良く鋭いサウンドが出てきてかなり楽しめた。例えばシンセベースのプリセットなどもオシレータ・シンクを使い攻撃な音が出てきて、どちらかと言うと「デジタル」なサウンドでWaldorf Largo(参考記事)などと一緒に使いたい感じ。リードサウンドも同様にシャープな音がプリセットされていて、こちらも楽しめた。 […]

  3. […] それに加え、以前に発表していたiPadアプリWaldorf Nave(日本語のICON記事)がベータながら現物になっていたのが嬉しい誤算で、本ブログ的にはこちらをプッシュしたい。これは、WaldorfとiPad用シンセアプリでメジャーなNLog Synth開発者Rolf Wöhrmannの共同開発による最新のWavetable式シンセでCore MIDI, Audio Copy/Pasteに対応するほかAudioBus対応も検討されているそうだ。登場が待ち遠しい!サウンド的には僕が愛用しているLargoのサウンドがiPadにも来ることになるのではないかと期待している。 ちなみにWavetableシンセ方式元祖のPPG創業者が既にWaveGeneratorやWaveMapperといったiPadアプリを出している。 (できることなら、Largoも早くアップデートして欲しいのだけど…) […]

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