iPadで使うボコーダー「iVoxel」はかなり使える。さらに自動的に歌わせる機能も

iVoxelを起動した状態の画面

iVoxelを起動した状態の画面

ボコーダーをちょっと使う必要があって、気軽にiPadで使えるアプリは無いか?と探してみると、ちゃんと見つかった。iVoxelというもの。結論からいえば、ボコーダーとして気軽に使え、十分実用的。気に入っている。
このアプリは以前に記事を書いたHarmony Voiceと同じドイツのVirSynが開発したもので、この会社のボコーダープラグイン(VSTi)は以前にKraftwerkのライブでも使われた実績があるとか。そんなこともあり、所謂ボコーダー系のそれっぽいサウンドが結構良くできている。

実はこのアプリは単なるボコーダーに留まらず声を予め録音して登録しておき(これをVoxelとこのアプリでは呼ぶようだ)、キーボードで演奏したり、内蔵シーケンサーで音符毎に異なったVoxelを設定して、自動的に歌わせる…ちょっとVocaloid的な使い方もできるようだ(もちろん出てくる音は全然違うけど)。元々ボコーダー目当てに手にいれたので、その機能を中心に、そしてあまり使い込んではいないけどウリの一つである「歌わせる」Voxel機能もちょっと触れたい。

■ボコーダーとして使う

冒頭に書いたように、当初の目的…ボコーダーとして使うやりかたについて。iVoxelを起動すると最初はぜんぜんボコーダーにならなくて、アレっ?と思った。キーボードを弾くとなにやら登録済みの声で演奏できるようになっている。実はデフォルトではあらかじめVoxelと呼ばれる既に録音された声がアサインされた状態になっている。

iVoxelをボコーダーとして使うためには、マイク入力をONにする。

iVoxelをボコーダーとして使うためには、マイク入力をONにする。

なので、自分の声を使いたい場合には、マイク入力をONにして演奏すればOK。iPadのマイクから音が入り、それをボコーダーの声として使える。
内蔵マイクを使う場合にはハウリングしないようにヘッドフォンをするなどしてiPadスピーカーから音が出ないようにしたい。実際に使う場合は、iPad内蔵マイクは指向性が広く雑音も拾うため扱いにくいこともあって、僕の場合はiPadにTASCAM iXZ経由でSHURE SM58マイクを繋いでボコーダー用途にすることで、良い感じになった。

デフォルトではボコーダーはモノフォニックな設定だが、ポリフォニックにもできる。画面左上の方にあるMONOというボタンがONになっていたら、これをOFFにすればいい。

iVoxelのEdit画面では、音作りもある程度こなすことが可能

iVoxelのEdit画面では、音作りもある程度こなすことが可能

ボコーダーの音作りはEditパネルでいろいろと設定できるので、ココでいろいろと弄ることもできるのが楽しい。上の棒グラフみたいなところで、入力する音声の周波数特性を変えたり、シンセ音のCutoffをいじったりなどなど。慣れないパラメーターとしてはGender、Consonant、Breathといったところだろうか。Genderはマイナス方向に振ると野太い感じになり、プラス方向では女性…というより細い感じに入力した音声が変わる。Consonantは「子音」という意味だそうだ。これをプラスにすると「S」などの子音が強調される。Breathは値を上げることで、ノイズ成分が増す(つまり息の音が強調される)イメージ。
またCoreMIDI対応なので、外部キーボードなどを使い、演奏することもできた。

■Voxelを使った演奏

普通のボコーダーとして使うだけでなく、あらかじめ登録されているVoxelという音声を使ってキーボードだけで演奏もできる。一番イメージしやすいのは「アー」などの声を選び、人のコーラスのパッド音を入れるような感じだろうか。

Voxelを選び、キーボードで演奏させることで、いわゆる「ヒューマンボイス」のパッド音なども簡単に出せる。

Voxelを選び、キーボードで演奏させることで、いわゆる「ヒューマンボイス」のパッド音なども簡単に出せる。

Assign Voxelをタップすると、登録されている様々なVoxelがリスト表示されるので、その中から目的のモノを選び、キーボードで演奏する。10ccのI’m not in loveっぽい感じは遊んでみたら結構できた。

さて、そのVoxelはプリセット音の他、自分で録音した声も使うことが出来るので、当然日本語の言葉を使ってキーボード演奏もできる。この機能は、正直自分の目的では無いのでちゃんと使い込んだ…とは言いがたいのだけど(汗)。下の画面のようにVoxelモードに切り替えて、音を録音…登録しておくとVoxelのリストに出てくるので、他のプリセット同様に扱える(らしい)。

Voxelの編集画面。ここで登録されているVoxelをいじったり、自分の声をiVoxelに登録するなどできる。

Voxelの編集画面。ここで登録されているVoxelをいじったり、自分の声をiVoxelに登録するなどできる。

ちなみに、既に録音されている素材をVoxelにとり込みことはできないみたいなのはちょっと残念。

■シーケンサーでiVoxelに歌わせる

iVoxelは上記のようにボコーダー的に使うほかに、登録されている様々なVoxelをシーケンサーを使って歌わせることもできる。下の画面を見てもらうとわかるように、音符をステップで入れていき、各音符にことなったVoxelをアサインすることもでき、結果としてVocaloid Editor画面のようにして、iPadを歌わせることもできる。

iVoxelのシーケンス画面で音を入れて各音にVoxelをアサインできる。

iVoxelのシーケンス画面で音を入れて各音にVoxelをアサインできる。

■iVoxelの音を他のアプリで使う

ボコーダーを使ったり、Voxel機能で演奏した音を他のアプリで使うためにはAudioCopy機能を使う。内蔵されているレコーダーで一度録音して、その音をAudioCopyし、GarageBandやCubaseにペーストするなど。レコーダーで録音するときにメトロノーム機能が働くので、重ねたいオケと同じBPMに設定しておく。
まぁ一旦AudioCopyさえできれば、後は他のDAWに貼り付けたり、サンプラーにいれたり、Dropboxに入れて後でMacでいじったりといろいろとやりようはある。
もしAudioBusが使えれば、その方が全然楽しいんだろうなとは思うけど。

■まとめ

上記のように当初の目的のボコーダーとしては、結構良い感じのアプリだったので、これからもボコーダーが必要になったときにちょくちょく使っていこうと思う。ただし、プロジェクトの保存やVoxelの保存などの各種操作方法にかなり癖があり、最初は面食らうかもしれないので、その辺りは慣れが必要なアプリだとも思う。

[参考リンク]

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